第19回 新潟フジカラーフォト倶楽部 会員フォトコンテスト結果発表

この度は、第19回会員フォトコンテストに多数のご応募を頂き誠にありがとうございました。
吉住志穂 審査委員より厳選なる審査の結果、下記入賞作品が決定しましたのでご案内申し上げます。

グランプリ

グランプリ

撮影者: 小湊 正光

題名 : 立岩

講評 : 星が瞬く夜空に岩のシルエットが聳えています。中途半端なフレーミングでは平凡になりがちな日の丸構図ですが、周囲を整理し、岩をシルエットにしたことで、日本の国旗のように、インパクトを感じさせることに成功しました。ところどころにノイズが見られるので、これを抑える工夫が欲しいところですが、ブルー系で統一された色使いも美しく、洗練された画面構成はとても素晴らしかったです。デジタルカメラの画質の向上もあって、星の作品が目立った今回ですが、自由部門・ネイチャー部門を合わせた中でのグランプリに値する作品です。

自由部門

金賞

撮影者: 今井 久輔  

題名 : 初化粧

講評 : ハレの日を迎え、衣装に着替えて化粧を施してもらっていますが、日常と違うことで緊張しているのか、それとも自由に動けず退屈しているのか、うつむいた姿も愛らしい。大人たちをカットすることで、子どもに視線が集まりやすくしたフレーミングもいいですし、子どもの周囲がわずかに暗く落ちている絶妙な光の当たり具合も素晴らしい。

銀賞

撮影者: 田中 日登志  

題名 : 影絵

講評 : 他にはないユニークな発想と巧みな構成力を感じる、ファンタジックな作品です。手でキツネの影を作り、そこに黄色い花びらを置いて瞳のように見せ、対角方向には赤い花を置いて彩りを添えています。いろいろなものに、日頃から眼を向けているのでしょう。これからも新たな世界を見せて欲しいものです。

銅賞

撮影者: 渡辺 昭子  

題名 : 前夜祭

講評 : 火の粉の舞う中から現れたようで、威厳を感じます。面と火の粉も重なっておらず、よいポジションとアングルから撮影されていますね。上下のフレーミング、そして薪の入れ方はよいのですが、薪能と書かれた提灯は文字が書いてある上に明るいので眼を引いてしまうため、フレームアウトしたほうがいいです。

優秀賞

撮影者: 梨本 清一

題名 : パパ退屈だよぉ~

講評 : 周りにいる人はそれぞれに過ごしている中、ぐいっと反り返ってこちらを見る様子が愛らしいですね。真上からのアングルが新鮮で、目線が合うようでドキッとします。

優秀賞

撮影者: 須田 孝子

題名 : 祭りの日

講評 : 6人の人物がそれぞれリラックスした時間を過ごしています。祭りの装束を着ている様と日常のお父さんのように、寝転がったり、腰に手を当てて寄りかかったりと、似つかわしくない姿のギャップが面白いですね。

優秀賞

撮影者: 安部 諭

題名 : 疾風怒涛

講評 : (ネイチャー部門応募でしたが、人工物があるので自由部門にしました) 打ち寄せる荒波を高速シャッターで写しとめているので、迫力がありますね。人工物を入れることで波の大きさを、手前にぼかして入れた草がぶれていることで風の強さを感じます。

優秀賞

撮影者: 長沼 仁司

題名 : 和傘を差す女

講評 : モミジが散った石段を登る人。いまどき珍しい和傘を差しているので、風情がありますね。左側をカットし、整理していくと、画面がすっきりして、より主役が際立ちますよ。

優秀賞

撮影者: 原 正樹

題名 : おいらん

講評 : 花魁道中を正面よりから望遠レンズで狙ったことで、主役の前後を程よくぼかし、花魁に視線がいくような工夫がされています。また圧縮効果により、密集感も出ています。華やかな色合いが美しく、画面のまとまりが素晴らしいです。

入選

撮影者:高橋 徹哉 

題名 :新旧の世代

入選

撮影者:新井 勝義 

題名 :花祭り

入選

撮影者:上野 正道 

題名 :晴れ舞台

入選

撮影者:鴨井 孝夫 

題名 :初稽古

入選

撮影者:蝶名林 稔 

題名 :視る

入選

撮影者:手島 岱月 

題名 :喜びと不安

入選

撮影者:野島 涼太 

題名 :祭りっ子

入選

撮影者:渡辺 瑞枝 

題名 :窓辺に花を

入選

撮影者:関根 正明 

題名 :雨音の調べ

入選

撮影者:行方 ひで子 

題名 :軒先

ネイチャー部門入選

金賞

撮影者: 野島 俊介  

題名 : 爽秋霧景

講評 : 左手より斜光線が射し込み、草木に立体感を出しつつ、ちょうど色づいた部分だけが照らされたので、主役が浮かび上がってきました。光の掴み方が見事ですね。左右に山を配置しているのでバランスがいいですし、空の広がりも感じられて、タイトルの通り、見ていてとても気持ちの良い作品に仕上がっています。

銀賞

撮影者: 石井 文博  

題名 : 仲秋の苗名滝

講評 : 月明かりに照らされた滝は、日中とは違った佇まいで、見る人に新鮮さを感じます。真っ暗な中でフレーミングを行うのは難しいと思いますが、空のスペースを広くとり、そこに星の軌跡を捉えています。木や岩の位置などもしっかりと収められていて、無駄がありません。左下に見える虹が素敵な脇役ですね。

銅賞

撮影者: 山際 浩  

題名 : 一瞬の光芒

講評 : 頭上には雲が垂れ込めていますが、隙間から赤く染まった空が覗き、眼下に広がる雲海に赤い光が射し込んで、いままで見たことのないような赤色の明暗を生んでいます。全体に明るいトーンですが画面下に黒を入れたので、締まりましたね。このような光景に巡り合ったことは幸運で、自然の神様がくれた贈り物でしょう。

優秀賞

撮影者: 立川 政義

題名 : 霧の朝

講評 : パステルカラーで統一された、豊かな色彩が目を引きます。画面をシンプルにまとめているのが良いですね。左側にある1本の木をフレームアウトすると、よりメインの木々のポツンとした様子が引き立ちますよ。

優秀賞

撮影者: 大久保 明良

題名 : 晩秋の朝

講評 : 二匹のトンボがアサガオの蔓に止まって、体を温めています。逆光なので、翅が透け、輪郭が輝いていますね。被写体とカメラの面を平行にしているので、主題はシャープながら、背景がすっきりしてトンボが引き立ちます。

優秀賞

撮影者: 青木 茂男

題名 : 里山の夜

講評 : 新潟特有の田園風景を感じさせつつ、天の川が頭上に走る雄大な風景です。遠くがかすかに明るくなっているのも変かが生まれていいですね。里山と宇宙がひとつになったようなドラマのある作品です。

優秀賞

撮影者: 柄沢 鉄衛

題名 : 枯木に花を!

講評 : 白っぽいく、ところどころ黒の斑点がある木肌が特徴的で、勢い良く広がる枝には生き物のようなエネルギーを感じます。背景の紅葉がとても華やか。真四角のフレームにうまく合わせた堂々たるフレーミングです。

優秀賞

撮影者: 小山 覚

題名 : 春に向かって

講評 : 色を抑え、すっきりした構成。それでいて、三枚の葉の配置が「くの字型」を描き、枝先にリズムを感じます。葉の下に水滴の形をした氷が垂れていますが、寒暖を繰り返す中で、冬から春へ向かう、季節の移ろいを感じますね。

入選

撮影者:相田 保 

題名 :吹雪く

入選

撮影者:大澤 昭広 

題名 :静寂

入選

撮影者:山本 勝栄 

題名 :月輪浮遊

入選

撮影者:今井 富雄 

題名 :流れゆく秋

入選

撮影者:石井 貴子 

題名 :ぬくもり

入選

撮影者:松平 攻 

題名 :夕日の舞

入選

撮影者:山中 巌 

題名 :ひと夏の夜

入選

撮影者:吉川 一重 

題名 :ファンタジィー

入選

撮影者:吉岡 哲男 

題名 :春日夕焼け

入選

撮影者:三浦 二郎 

題名 :湖面の彩り